わんこそば
「わんこそば」とは、「はい。じゃんじゃん。」の掛け声とともに、 手元の椀に放り込まれる一口量のそばを食べた椀の数を競い合う、 遊び心たっぷりのそば料理です。
ルールは、椀のふたを開けてスタート。あとは食べられるだけ食べるのみ。
終了の意思表示をする場合には、 椀の中のそばを食べきった状態でふたを閉じます。
それまでは容赦なくそばを放り込む、お給仕さんとの掛け合いもなかなか楽しいものです。 食べ終わった椀の数があなたの記録となります。
いっぱい食べるコツは、そばつゆはおいしくても飲まないこと。そばはあまり噛まないこと。 薬味はむやみに食べないで、節目の杯数を通過する際の楽しみとして箸を伸ばすと、 士気も高まり味覚も効果的に変化します。
でも何より大切なのは、仲間と一緒に楽しくにぎやかに食べること。
全国から胃袋自慢が集まる「わんこそば選手権」もあります。
わんこそばの由来
わんこそばの由来は諸説あって定かではありませんが、次のような説があります。
◆むかし岩手には、宴席に集まった客にそばを振る舞う風習があり、 この時一度に大勢の客にゆでたてのそばを提供するため、少量ずつお椀にもって出したことから。
◆南部氏27代利直が江戸に上る途中、花巻に宿を求めた時に、 土地の人々が利直に差し上げたそばの容器が平椀だったことから。
◆日本初の平民宰相原敬が、そばは「わんこ」で食べるのがよいと言ったから。 ちなみに「わんこ」とは「椀コ」、お椀を意味する岩手の方言です。
◆昔の農家のそば切りの食事療法から